ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「アクアマン / 失われた王国」感想

2024.01.17 初回鑑賞

ジェームズ・ワン監督/アメリカ/2023年

 

 2024年初劇場鑑賞はアクアマンになりました。DCは本当に昔に比べて随分と明るい作風になったよね。まあ少しMCUに似てきたといえばそうだけど、現代っぽさを取り入れている感じは個人的には観やすくて好き。アバター2とリトルマーメイドを合体させて上からアクションで塗りつぶしたみたいな映画でした。壮大さと美しさにアグレッシブな派手さが加わったてんこ盛り感。フルCGなので作画としてはもはや綺麗なグラフィックのゲームみたいな感じがある。

 あとアクアマンにかんしては環境汚染、地球温暖化をテーマとして取り入れてるところが個人的にはポイント高いですね。今後率先して押さえていかなきゃいけないテーマだと思うので。

 

 前作も劇場で観ているものの内容はうっすらとしか覚えていなかったので大丈夫かなと思っていたけど、全然大丈夫でした。まだ2作目ということもあるし、話がそんなに複雑ではなくMCUみたいに時系列や世界線ごちゃまぜみたいなのがないので普通のアクションものとして楽しめます。ちょっと前までは確実にマルチバースがトレンドだったけどそろそろ廃りつつあるだろうか。マルチバースは正直もうマンネリ化していている感があるのでアクアマンはこのままの方向性でいってほしい。

 ストーリーとしては前作の悪役(もはや覚えてなかった)の息子がヴィランとなりアクアマンに復讐心を燃やしているところから始まるんだけど、アクアマンをどう倒すか南極で色々研究開発をしている最中に、古代の呪われた王国を掘り起こしてしまうといった話。魔法的なファンタジー要素も加わって子供向け感もアップ。2時間半もない映画だったけど、てんこ盛りだったおかげでかなり長く感じた。退屈だったという意味ではなく。

 前作でアクアマンのライバルであった弟はいい感じのお助けキャラとなって舞い戻ってきました。いや、そうなるだろうなって思ってたよ?1作目の時点でいかにも「根はいいやつ」感が出まくってたもん。これ絶対どっかで仲直りして共闘の流れだろうなって誰もが思ってましたよ。MCUのロキとかネヴュラのポジションでしょ?お約束展開というやつですね。最後のほうの「アトランティスは兄貴を王に持って幸せだ」とか「王は架け橋になんたらかんたら」みたいなセリフはちょっと説明臭いというかむず痒いというかそんな感じがしたけど…でも全体的に弟はいいキャラしてました。アクアマンと対照的に頭脳派でスラっとしているところが対比としてよくできていて、まさしくソーとロキなんだよな…

 

 水中の描写は本当にきれいで、これはここ最近の海を舞台にした映画の多くに言えることなんだけど、映画館のスクリーンでこそ引き立つような青の美しさなんだよな。家の小さいテレビとかタブレットの画面じゃ伝わらないような魅力。それでも全部CGでできてるんだからすごい技術と労力。エンドロールのデジタルアーティストのクレジットが伸びるばかり。