ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「カラーパープル」感想

2024.03.03 初回鑑賞

ブリッツ・バザウレ監督/アメリカ/2023年

 

 最近忙しすぎてめちゃくちゃ久しぶりの映画。完全に師走。カラーパープルようやく観に行けました。スピルバーグが1985年に手掛けた「カラーパープル」をミュージカル化した作品。次々と歌の上手い人たちが出てくるもんだから目を、というより耳を離せませんでした。もともとミュージカル作品かと思うぐらいミュージカルに合ったストーリーで、奴隷時代のアメリカの少し古臭い時代背景がありつつもヒューマンドラマとしても楽しめる内容だったと思う。でも個人的にはやっぱり音楽がダントツに良くてストーリーは二の次という感じだったかなあ。というか思ったより人がたくさん出てきて人間関係を把握するのが少し大変だった…(笑)

 

 ブルースを中心に構成されたサウンドトラックがすごく良くて、自然の音をふんだんに取り入れたパーカッションにノリのいいダンスと歌がとても楽しめた。内容は割とシリアスなんだけど、それをシニカルに歌にすることで観やすくなってる感。ミュージカルじゃなかったら結構暗い話だよね。黒人は本当に歌が上手いというか、生まれ持ったものがあるよなって思う。あの声は出せないよ。

 ストーリー的には原作を知らないから何とも言えないけど、2時間半と長尺のわりに主題がとらえ辛くて少し間延び感が否めなかったかなあ。少し現代に合うようにリメイクされていたんだろうか、いろいろなテーマが詰め込まれていてオスカーにノミネートされるのも納得だ。ただミュージカルだから大げさな人種差別や男尊女卑も見ていられるのが良かった。

 

 あとハリーベイリー出てるの知らなくてびっくりしました。