ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「マダム・ウェブ」感想

2024.03.04 初回鑑賞

SJ・クラークソン監督/アメリカ/2024年

 

 めちゃくちゃ好きでした。いや、個人的にここ1、2年ぐらいのマーベル作品の中で一番好きかも。公開してからしばらく経ってたので割と手厳しいレビューもちらほら見られたから正直ここまで好みに刺さるとは思ってなかった。主演のダコタ・ジョンソンにずっと見惚れてました。

 

 MCU史上初のサスペンスとか予告で散々謳っていた通り、アメコミらしさは少なかった。だからそういうのを期待して観に行った人たちからは不評だったのかな。別に自分としてはMCUとはあまり関係なく単体作品として観たような感じだったし、むしろ最近のMCUはどの作品も似通りすぎていたような気がしたのでこういう少しズレた作品は嬉しい。全世界を相手にするような壮大なストーリーではなくドラマのホークアイとかと似た傾向を感じた。ウェブの保護者的な立ち位置が観ていてとても微笑ましかったし「家族」といったものに愛着のないウェブが戸惑う姿がなんか好きでした。あんまりアメイコミ映画で主人公に惹かれることってないんだけど、今作はウェブが本当にいい役だったなと思う。最後視力失うのは原作通りなのかな?分からないけど。途中綺麗な青い目が強調されているような場面が何度かあって、最後瞳が白っぽくなっていたのでその伏線だったのか…と思いました。

 スーパーヒーローらしく世界を救うような話も面白いけどこういう個人的な因縁みたいな話はかなり好みです。今回もいきなりスーパーパワーを使いこなしてるあたりはすごくマーベル感があったけど。アマゾンでウェブを案内した蜘蛛男族(?)の人は冒頭のウェブ母のシーンで出てきたっけ?記憶があいまいだけどたぶん出てきてたんだろう、覚えてなかったからかなり唐突な感じもしたけど。

 

 終わり方も「マダム・ウェブは帰ってくる」とかいうのがなくて、エンドロール後の映像もなかったからほかのMCU作品とは明らかに区別されているのかなと思った。続くとしてもこれは他の作品とは関連付けず(スパイダーマンならまだしも)単体作品として続いてほしいなー。