ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「トランスフォーマー / ビースト覚醒」感想

2023.08.09 初回鑑賞

ティーヴン・ケープルJr.監督/アメリカ/2023年

 

 めちゃくちゃ面白かった!とにかくカッコよすぎるトランスフォームのVFX。興奮した。こういうの子供の時から観られたらとんでもなく贅沢だよなあ~~。元はアニメらしいけど、実写は間違いなくキッズ向けロボットものに収まるクオリティじゃない。全シリーズ観てたら絶対楽しめるファンサービス満載だけど、初心者もウェルカムな分かりやすい世界観とストーリー。冒頭の数分でマルチバースと鍵とトランスフォーマーたちの存在についてコンパクトに説明していたのがとても良かった。人間・オートボット・マクシマル・ユニクロンの4つの種族(?)の関係性を上手く生かしていたというか、人間とオートボットとマクシマルでユニクロンという巨大な敵に立ち向かう構図が洗練されていたのが、シンプルながらも深みのあるストーリーの秘訣かなと。最近のアクションとかSFってホントにストーリーとか人間関係が複雑すぎるのが多くて、時々こういったシンプルなのが来るととても爽快な気分で観れる。

 

 今作は主人公のノアとオートボットのミラージュの友情が見どころだけど、やっぱりバンブルビーが良い所でカッコよくて最高だった。一番人間の文化に親しみを持っているバンブルビーの活躍する場面ではいつも有名なロックが流れていて、それがオートボットやマクシマルと地球の間を繋いでいる感じ。ペルーの山奥でほとんど人が登場しない場所での戦闘だけどそこが地球上なのだと感じさせてくれる。あとペルーに着いた時の音楽好きだったな。そういえばバンブルビーはワープホールから降ってきたエネルゴンで復活したけどエアレイザーはダメだったのかな…最後復活してなかったよね??ああいう、敵に洗脳されて仲間に自分から殺されに行くタイプの頼りになるチームメイトの最期めちゃくちゃ好き…あとラストのシーンは意味わからなかった。前作までで何かああいう組織出てきてたっけ??

 

 マチュピチュ遺跡を舞台に戦うオートボット&マクシマルとテラーコンが壮観だった。ホントに、CGに物凄い力入ってるなあ…という感じ。VFXチームの血と汗と涙の結晶過ぎる。最近のMCU作品とか制作陣たちの過労が問題になってたけど、時間がかかっていいから無理せず素晴らしい作品をこれからも作ってほしい。たとえノーラン作品であっても、今の時代CGやVFX等の膨大なポスプロ作業が欠かせないからね…

 

 トランスフォーマーシリーズは全部1回ずつしか観たことなくて、前作のバンブルビーですら既に記憶がおぼろげなんだけど(笑)、この勢いで全作見返したくなった。そういう人多いはず。それでこそ新シリーズを出した意味があるってものだよなあ。