ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「ハッピーフィート」感想

2022.12.07 初回鑑賞

ジョージ・ミラー監督/アメリカ/2006年

 

 とりあえずペンギン可愛い~!ペンギンの赤ちゃん可愛い~!ってことだけ考えて観ればいいと思う、こういう映画は。ストーリーは結構取っ散らかってるし、ペンギンが3Dアニメーションなのに海とか人間は実写なのがカオスな感じしたけど、そもそも子供向けのアニメ映画にそんなことを言うのが野暮なのであって…小さい子が見て地球温暖化っていう問題があるんだなって知るきっかけぐらいになればそれでいいんじゃないかと。劇中歌もタップダンスも観ていて楽しいし、癒しを求めてパッケージだけで再生したので、効果は抜群でした。何も考えずに観れた。癒された。

 

 この作品、アカデミー賞の長編アニメ映画賞受賞してるらしい。案外作りこまれてるところもあって、ペンギンが雪の中を勢いよく滑るシーンのカメラワークとかなかなか観ごたえがあった。ペンギンなのに歌がうまく歌えない主人公のマンブルはタップダンスの天才で、あまり動かないコウテイペンギンの仲間からは受け入れられなかったけどイワトビペンギンの仲間と出会い意気投合したり、ワシ(?)やシャチやアザラシも出てきて意外とグローバルな一面も。コウテイペンギンは実際に卵を温めているオスが餌をとって戻ってきたメスのつがいを見分けるときに鳴き声で判別しているらしく、確かに声がうまく出せないというのは致命的だ。そこを意識した設定だったのではないかと思う。

 途中ニモ展開か?と思ったら、マンブルは船を追いかけて遠い岸にたどり着いた挙句保護されて水族館へ。だんだん見世物として覇気を無くしていくマンブルを観るのがちょっと辛かったけど、最終的にはペンギンダンスで人間の心を動かし温暖化問題提起に働きかけるというぶっ飛び展開(笑)まあペンギンも気持ちよさそうにぶっ飛んでるし、いいと思います。