2022.07.30 初回鑑賞
ローランド・エメリッヒ監督/アメリカ/2021年
ストーリーのぶっ飛び具合が残念な映画でした。映像はとても迫力があって綺麗で良かったけどこの手のCGは最近ではいくらでもあるから驚くことはなかったし、劇場で観てないからな…そもそもオープニングをゼログラビティに似せすぎ。
月がどんどん地球に近づいて落ちる寸前まで来ていて、その影響で荒れ狂う海と洪水、隕石なんかの描写はすごくインパクトがあった。ストーリーをまったく知らずに、何らかの原因で月が軌道を外れそのおかげで大災害が起きているという設定だけ聞くと面白いし。しかしながらとにかくストーリー展開が雑。そして登場人物をもう少し絞ったほうがいい。映画の2時間尺に収めるために、本来丁寧描くべきだった過去と未来の出来事のつながりや登場人物同士のつながりをサラッと触りだけで済ませているのですべてご都合主義に見えるし、「この話いる？」みたいなのが多かった。特に宇宙飛行士ブライアンの息子が薬物所持で捕まったとことか。っていうか原因をAIとかそっち系にするなら専ら月の内部に入るチームメインにしてくれても良かったのに。あの月の中の建造物をほとんど映してないし説明もしてないのは勿体なさすぎ。
伏線の張り方ももう少し強いほうがいいな。月の中に人工建造物があるなんて話、KCの口からしか出てこなくて誰も信じてなかったから、さすがに実際にそっちの方向で進むとは思ってなかったよ。
あとはロケットエンジン2つだけで飛んだり、飛行訓練のない一般人を乗せて行ったりと、何かと粗が多い映画でした。
もったいないなあ。世界観は面白いのに。カオスウォーキング的な勿体なさだな。
