2022.05.27 初回鑑賞
ジョン・スペイツ監督/アメリカ/2016年
どうして劇場に観に行かなかったのだろうか…クリスプラット主演って聞いてたから行こうとは思ってたんだよ？でもこの当時はなんか他に観るものがいっぱいあった…気がする。
こういう作品めっっっっちゃ好み。近未来の映像綺麗でシンプルなSF。ああいう宇宙船の中見るだけでワクワクするんだよ。キャビンの中の生活とかしてみたいし…プールに映画にゲームラウンジにバスケットコートにバーって、豪華客船で4か月過ごすようなものじゃん。しかも宇宙旅行。
とまあ、状況が状況でなければ相当楽しめる環境ですよね。もしかしたらクラスごとに入れるスペースが限られてるのかもしれないけど。
メインキャストがたったの4人というごくごくシンプルな構成とストーリー展開。なのに平凡さも退屈さもない。最近だったらこういう作品はほぼあり得ないよな。ぽんぽん色んなキャラを登場させて話を複雑化させるパターンが多くて、全体としては薄い作品になってしまったり。一方この作品は4人の登場人物についてしっかり描きこんで、しかもどのキャラクターにも感情移入できる巧妙な設定。（まあバーテンはアンドロイドだから感情はないけど笑）
オーロラをジムが故意に起こしてしまったというのはものすごく予想外だった。というかそれが今作を面白くしている主な要素の一つだったと思う。一人だけ目覚めてしまった状況で誰かを起こせたら、とはみんな思い至るかもしれないが、実際には技術がないからかなわない。たまたま技術者のジムだったからこそ実現できてしまったわけだ。まあ未来も何もない状況だものね。自暴自棄になって犯罪ぐらい犯しちゃうよね。被害者や第三者から見たら確かに許されない行為だけど、きっと技術を持っていたら誰だって同じことをするんだろう。むしろ相手がクルーだったら助けを縋る思いで迷いなく起こすでしょ？まあ起こされた側からしたら許せたもんじゃないけども。
ガスもめちゃくちゃいい人だった。というか彼らが船を復旧できたのはガスが起きてきたおかげだ。かわいそうだったけど、船長なら船とともに、っていうのはクローンウォーズのなんとか提督（名前忘れたけど）みたいでカッコいい。
結局二人で船内に残って寿命くるまで生活したのかな。あの様子だと、地球や植民地にいたのと同じぐらい充実した人生が送れていそう。想定外の場所二人だけとはいえ、別に寿命が縮んだわけじゃないからね、工夫次第で楽しく過ごせそうです。それに宇宙船内、一個の街ぐらいは広さありそうだし。
映像も綺麗だったけど、ストーリーもとても良くできていたので満足度高かったです。
