2022.05.28 初回鑑賞
アルフォンソ・キュアロン監督/アメリカ/2013年
いやこれエグすぎる…最初から最後までスリリングな展開。観てるこっちが息するの忘れて酸欠になりそうってかどうやって撮ったんだよ…
ロシアがミサイルで打ち壊した衛星の破片が次々に他の人工衛星や宇宙ステーションを破壊。アメリカの宇宙ステーションでは、ちょうど宇宙船の外に出て作業していたライアンとマットも彼らのステーションを破壊されて二人だけが宇宙に放り出されたまま。
正直この序盤の展開で、これどうやって尺持たせるの⁉って思ってしまった。だってもう絶望的じゃん。助からないじゃん。と。どこかのシャトルが偶然通りかかって拾ってくれるのか?とか、その助けてくれた人たちとの交流を描くのかなとか、勝手に先を妄想してしまった。
結局その後国際宇宙ステーションまで移動するが、マットはISSに近づくのに失敗し、ライアンだけでも助けるために自らロープを切る。一人だけ生き残ったライアンは同じくダメージを食らっていたISSのソユーズから中国のステーションへと移動し神舟で無事生還。
マットいい人すぎるな…ライアンに彼の思いが託されて、余計生還を強く願ってしまった。マットとライアンがロープでつながってISSまで移動するシーン、宇宙の広さと暗さと静けさと二人だけの孤独、それに対する地球の美しさが対比してて、とても神秘的だった。
その後宇宙でたった一人、90分おきに襲撃してくる破片郡を避けながらも次から次へ起こるアクシデントに対応する臨場感ときたら。しかも運悪くISSも中国もミッション期間外で誰一人助けにこれる人はいない。途中諦めそうになりながらも何とか帰還の道を見つけるライアン。全編通してほぼずっと宇宙の映像だし、登場人物も彼女だけなのに退屈しない緊張感。古い方のタイタニック的なスリラーと宇宙の映像美。洗練されてました。
つーかロシア重罪すぎだろwww