ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「天使のくれた時間」感想

2022.12.03 初回鑑賞

ブレット・ラトナー監督/アメリカ/2000年

 

 心温まりますね。結局人生で大事なものってなんだろう、っていう話。こういうテーマの映画やら本やらの作品って多々あるけど、監督とか作者によって何を大事にしているのかの視点が垣間見えて面白い。本作の主人公であるジャック・キャンベルは結局最後には家族を選ぶけど、彼は仕事やキャリアの大切さもきちんと分かっている感じがして共感できる。家族はもちろん大事だけど、稼ぐことだって家族のため。極端になりすぎてもだめで、そのバランスが大事だよねってことを伝えたいような感じがした。娘のアーニーが賢くもあり子供らしくもあり、ジャックも観ているこっちも救われた気分だった。突然父親に成り代わってあたふたなジャックの唯一の癒し的な。「地球へようこそ」が可愛かったです。

 最後結局現実に戻ったジャックとケイトがどんな生活を選んだのか、その後を想像させるような終わり方でとても良かった。大人になっていろんなものを諦められるようになったけど、こういう可能性もあったかもしれないと知ることはいいことかもね。空港でケイトを呼び止めるジャックのシーンが冒頭に対してめちゃくちゃ綺麗な対比になっていて構成も素晴らしかった。

 

 音楽に関しては2000年の映画ということもあって少し時代を感じるというか、今だったらもう少し派手だろうなという印象。この頃のヒューマンドラマ系の映画って比較的音楽少ないよね。個人的には全体的にまんべんなく入っていた方がもう少し好み。