ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「アントマン&ワスプ / クアントマニア」

2023.02.18 初回鑑賞

ペイトン・リード監督/アメリカ/2023年

 

 MCUのユニバースとして、エンドゲームを終えてフェーズ5ってことを考えるとプロローグ的で良く纏まった作品だと思った。けどアントマンとしては…あれ、スターウォーズかな?みたいな。みんな言ってるけど。

 自分はマーベルユニバースの複雑な時系列についていけなくて、どちらかというとシリーズごとの観方をしている(スパイダーマンシリーズ、ガーディアンズシリーズ、アントマンシリーズなど)から、個人的にはこのシリーズで今までのようなトーマスやペッツが大きくなったり車やビルが小さくなったり街中でアントマンが巨大化したりとかそういうのが観たかったわけです。そんなのフェーズ5でやることじゃないって言われればそうなのかもしれないけど、もう見慣れた街でおかしな科学者や犯罪者や地球外から紛れ込んだ何かと戦うような場面は見られないのだと思うと寂しいかな。宇宙やら異世界やらで戦うのはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーだけでいいし、他のヒーローはそれぞれで身近な巨悪と戦いつつ時々集結してビッグな戦いをやってくれればいい。ストレンジもキャプマもエターナルズもみんなしてマルチユニバースの万華鏡の中みたいな世界で戦ってくれなくてもいいわけだ。そろそろ宇宙とか量子世界とかの鮮やかな世界も見飽きてきたよ…ブラックパンサーとかシャンチーぐらいでちょうどいいです。地球にはユニークな場所や文化が沢山あるんだから、まだまだそういうところを撮影場所に使っていけばいいと思う。もはや実写映画と言っていいのかわからないほどのフルCGも悪くはないけれども。

 

 内容はとてもシンプルで分かりやすく、映像もいつも通り迫力があって綺麗だった。サノスの次の敵は、マルチバースの無数の時間軸を移動できるヴィランのカーン(複数)。彼らはあらゆる世界の分岐点から集結してマルチバースをどうにかしようと企んでいる。今回はそのうちの一人(しかも仲間から追放されたやつ)と量子世界で出会い、彼が量子世界から脱走するのを止める話。量子世界に追放されたカーンは何十年もかけて量子世界を征服し、軍隊を作ってその世界を我が物にしていた。そこへ偶然やって来てしまったアントマン一行をきっかけに、タトゥイーンのような場所で勢力を集めていた反乱軍が立ち上がる。…スターウォーズ(ド派手ver.)かな?ホログラムもパルパティーンみたいだったし。

 出てくる生き物や乗り物はとてもユニークで面白かった。穴に興味津々だった通訳ドリンクくんは最終的に銃に打たれて穴をゲットして、そこで伏線回収したか!と。笑いどころが多かったのはポイント高い。ビークルがみんな生きているのも面白いなと思った。あとはアントマンが増殖するシーンが目新しくて面白かったかな。

 というかビジュアル的に途中量子世界ではなくどこか別の惑星での戦いかと思って観てたけど、量子世界ってつまりは原子よりも小さい世界ってことで、あそこに住んでいる人やモノたちはめちゃくちゃミニサイズってことだよね。今回、地球が舞台じゃなかったからそこら辺の大きさを知っているもので相対的に捉えることができなくて、アントマンたちが伸び縮みしていてもあまり体感に結びつかなかったのが残念なところ。もっと大げさに振動とか足音とかあっても良かったかなと思った。最後キャシーとパパがドッスンドッスン走って行って再開した場面はちょっとウケたけど。

 あとはモードックことダレンが意味わからんビジュアルになってて笑った。最強の兵器に改造されたって言ってたけど、具体的に何がどのようにして最強なのかはよくわからなかった。頭でっかちだったから、すごく頭が良くなったんだろうか。呼び名にこだわっているあたり、ちょっとヴォルデモートっぽいなと思った。そして最後は救済してもらってよかったね。

 まだ書き足りてないような気もするけど、今回はキャシーがめちゃくちゃ可愛かったのでそれで良しとします。あとは反乱軍の姉さんかっこよかった。

 

 音楽もよかったです。特にエンディングの音楽が個人的に好きだった。あとどのシーンか忘れたけど最初のほうの電子音楽が好きだった。後でサントラ聴いてみよう。

 直近にアントマンシリーズの前2作を復習してから行ったけどエンドゲームとかマルチバース的な作品をもっと復讐していけば、よりつながりが理解しやすかったかなと思う。まあ全部は無理。でもアントマンシリーズの小ネタはかなり出てきたから観ておいてよかったと思う。