ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「ホーンテッドマンション」感想

2023.09.01 初回鑑賞

ジャスティン・シミエン監督/アメリカ/2023年

 

 字幕を予約したつもりが、吹替だった。凡ミス…まあ吹き替えでもそれなりに楽しめました。アトラクション感が強かったかな。

 

 ホーンテッドマンションの映画をやるっていう話は半年ぐらい前に急に出てきた気がするよね。映画館で予告を初めて観たのがその頃。アトラクション自体はディズニーに行ったら大抵は乗ってたけど、もう最後にディズニーに行ったのはずいぶん前なので記憶はあやふやで、いったいあのストーリー性のぼんやりしたアトラクションをどう映画化するのかとても気になってた。

 ディズニーらしく子供向けのホラー&ファンタジーで、コミカルで楽しい作品だったかなと思います。もちろん誰も本格的なホラーは期待していないわけだけど、かなりハッピーで心温まる話に収まっていた印象。お化けのCGなんかも色鮮やかでリアル過ぎずかといって安っぽい感じもなく、ちょうど良い塩梅に収まっていたなと思う。そして吹き替え版で見たせいか、キャストたちの演技がかなり芝居がかっている感じがして、それが「アトラクション」感を強めていた気がする。どこまでも続く廊下、動く椅子、屋敷の庭など見覚えのあるシーンをストーリーの中で忠実に自然に再現していて良かった。登場人物がかなり絞られていたにも関わらず最後までなかなか名前を覚えられなくて困った。記憶力の低下…

 

 本家は「1000人目のゴーストを探してる」みたいな話だった気がするけど、その主軸に肉付けする形でストーリーが進む。最初に偶然マンションに引っ越してきた親子が幽霊に取りつかれ、その親子が悪霊払いを依頼した神父がまた取りつかれ、その神父(ニセ)が幽霊粒子を研究していた科学者や幽霊の専門家や霊媒師に助けを求め、結局全員でマンションの幽霊に取りつかれる流れがなんかテンポよくて面白かった。そのあとの教授が動く椅子に乗っかってマンションを追い出されるシーン、病院での「なぜ年配の教授が椅子に乗って移動しているのですか」「趣味で」にめちゃくちゃ笑った。とにかくコメディ要素は全部面白くてよかったです。警察に似顔絵書いてもらうシーンとか。

 あと主人公の亡くなった妻とのエピソードが泣けた。ディズニーだなって思った。フリーガイみたいに何でもない人が主人公になったりしないんですよ、ディズニーは。

 

 あと冒頭の音楽がよかったなあ。ニューオーリンズのお葬式からのタイトルまでの音楽。多分アトラクションで流れている曲をアレンジしていたと思う。