ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「オーシャンズ12」感想

2022.06.14 

スティーヴン・ソダーバーグ監督/アメリカ/2004年

 

 オーシャンズ2作目は1作目の完全な続編で、11なしには観られない作品。テンポ感とオシャレさとコミカルさのバランスが相変わらず観心地のいい映画。

 ストーリーとしてはやっぱり前作のほうがインパクトがあった印象。11ではチームでベネディクトの巨大カジノの金を盗もうっていうクライム系のワクワク感があったけど、今回は前作での犯行がベネディクトにバレて、期限以内に金を返さないといけないっていう端からの負け試合感があるんだよな…とはいえ刻々と迫る2週間という期限をカウントダウンしながら焦るオーシャンズたちを追っていくのは観ていて楽しい。まあ2作目は3年前に大犯罪をやってのけたチームの後日譚的な観方をするのが丁度いいのかも。

 

 このシリーズはやっぱり最後の掌返しが見どころなんだけど、11に比べると伏線の張り方が薄くてあんまり納得感がない。あ〜、あの時のシーンはこういう意味だったのか〜みたいな感動がもう少し欲しいな…まあ見逃してただけかもしれないけど。最後のルマーク=イザベラの父ってのも綺麗に繋がってはいたけど、イザベラの話が今作で急に出てきたので急展開感は否めなかった。ただラスティの「全員逮捕」が冗談ではなくマジの伏線だったのは、やられた感あるよな。一回完全に負けたと思わせるのはこのシリーズのどんでん返しの上手いところ。

 

 12はストーリーを重視で観るより、オーシャンズのチームがまた顔を揃えたのを楽しむってのが正解な気がする。抜けたのに結局戻ってくるソールとか、オーシャンズの通り名に不満があるメンバーとか、見どころは結構あった。それに全体的にコミカルなシーンが多かったのが個人的には好きだった。オーシャンが時間間違えて、ラスティと朝までワイン飲みながら映画見てるとことか。ブラピは12でも常に何か食べてるな(笑)