ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「君の名は。」感想

2022.11.06 初回鑑賞

新海誠監督/日本/2016年

 

 ようやく観ました(笑)てか2016年の映画なのか。もうそんなに前になるとは。日本のアニメ映画はあまり観ないから客観的なことは何も書けないし完全な個人の感想になるけど、少々期待しすぎた感。映画館で1年ずっと上映していたほどの話題作だし予告とか見る限りさぞ壮大で面白い作品なんだろうと。実際絵はとても綺麗で、話も後半から面白かった。ただ背景綺麗で人の作画がそんなに細かくないのは、そういうものなのか?

 前半は日本で人気なオタク文化系の話をかなり引っ張った印象。入れ替わりとか転生とか、ベタな恋愛とか決め台詞とか、アニメで気軽に観る分には面白いけど映画として大画面で観るとなんかこっちが恥ずかしくなってくるんだよな(笑)

 後半彗星の災害があったことが判明した辺りからは面白くなってきたけど、少し唐突感があった。時間が3年ズレていることとか隕石落下とか、前半でそんな伏線がかなりちりばめられていたんだろうか?少なくとも一回観ただけではほぼ気付かなかった。ってか3年ズレている段階で同い年ってことは実際にはみつはのほうが3歳上なのか。

 ただの入れ替わり恋愛もので終わらず、時間のズレを利用してタイムスリップ的な要素を取り入れたのは新鮮で良かったと思う。SFというよりはファンタジーに寄っているけど、そういうものだと思って細かいところは気にせず観れば後半は良くできた話だなと思った。最後片割れ時で再開してまた別れて、お互いのことを忘れていくあたりの台詞が聴いてむずがゆかったけど。そんなカッコつけて言うのやめて(笑)あと恋愛要素がどれも中途半端で微妙だった。

 

 個人的に残念だなと思ったのが音楽と挿入歌のタイミング。OPが終わってから音楽が入るシーンがほとんどなくて、そのおかげでのっぺりしていた感じがした。音楽が少ないから挿入歌が超唐突に聴こえて、それがまた不自然だった。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを見習った方がいい。自分の好み的には映画ならOPもない方がいい。導入って観客をその世界に入り込ませて次に繋げるためのめちゃくちゃ重要なパートなのに、そこがOPでいったん途切れてしまうから。TVアニメは前の番組と区切りをつけるためにもあっていいと思うけど。