ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「ジュラシック・ワールド / 炎の王国」感想

2022.07.28 

J・A・バヨナ監督/アメリカ/2018年

 

 1作目に引き続き、新たなる支配者に向けて復習。1作目はかなり何度も鑑賞したんだけど、2作目はちょっと怖くて一人で観るのも気が引けてしまって実は2回ぐらいしか観ていない。というか公開当初に劇場で2回観たきりかもしれない。

 でも内容はかなり鮮明に憶えていた。1作目よりは人に焦点が多く当たり、一方でインドミナス・レックスより小さくて狂暴なインドラプトルのインパクトはなかなか強く恐竜映画としても見どころがある。何と言っても2作目はストーリー的にかなり盛沢山な印象で、崩壊して置き去りになったヌブラル島のジュラシックワールドが火山噴火の危機にさらされ、恐竜たちを保護して他の島へ移動させようとヌブラル島へ乗り込むのはまだまだ序盤。そこから救出した恐竜たちを他の無人島へ運ぶのかと思いきや、救出を担ったジュラシックパークの創設者ベンジャミンの財団であるロックウッド財団の現在の運営者イーライはそれらの恐竜たちをロックウッド邸の地下にある秘密の地下牢に運ばれ、世界中の富豪たちがそこで恐竜のオークションを始める展開に。

 オークションでは秘密裏に開発中の戦闘用恐竜であるインドラプトルがお披露目されたが、事故によってインドラプトルは逃げ出してしまう。オークションに参加していた富豪や地下牢に一緒に閉じ込められていたオーウェンとクレア、ベンジャミンの孫のメイジーはインドラプトルから逃げ回る羽目に。

 

 メイジーの他にも2作目では獣医のジアやエンジニアのフランクリンなどゲストキャラが次々登場し、非常に濃い内容。最終的にはロックウッド邸に捕獲されていた恐竜たちは外に出てしまい、世界中に恐竜が放たれるきっかけになってしまった。ここまで来てようやくタイトルをジュラシック・パークからジュラシック・ワールドに変えたことが現実になったのだ。

 

 2作目の好きなシーンとしては、まずイスラ・ヌブラル島を離れるときの取り残されたアパトサウルスが噴火の煙に飲まれていくシーン。悲しくも美しく音楽も相まって印象的なシーンだ。人間の作り出したクローンが自然界に置き去りにされて死にゆくシーンは本作のテーマ性につながる重要なシーンで考えさせられるものがあった。涙なしには観れまへん。

 また最後に恐竜たちが動物園やサーファーのいる海、街に出ていく姿とともに「ようこそジュラシック・ワールドへ」というマルコム博士のシーン。制御しきれない技術を使ってきた人間が恐竜と共存していくこれからの世界を想像させ、次作につながるとても胸アツな終わり方であった。

 あとはクレアがフランクリンに「Tじゃない!Tレックスじゃない!」って言うとこ好き。かわいい。

 

 監督が変わったことで1作目とは作風が大きく変わり、それもメリハリになって良かったのではないかと思う。1作目の人気アトラクション施設で起きた事件とは違い、本作は闇取引の現場でありダークでよりスリリングな演出であった。バヨナ監督はダークファンタジー映画を多く撮影してきた監督であるようなので、彼の作風が色濃く出ていたのかなと思った。

 恐竜のリアリティはもちろん前作に劣らず素晴らしいものだったが、広々とした島を駆け回る姿とはまた違い、窓の外に浮かび上がるシルエットや建物の中を走り回る姿などが新鮮で、全く新しい表現として描かれていたように思う。 

 3作目はまたトレボロウ監督に戻るようなので、2作目とはまたはっきりと違う、地球全体を舞台にした壮大な作風が楽しめるのではないかと期待している。