ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「ジュラシック・パーク / ロスト・ワールド」感想

2022.08.13 

スティーヴン・スピルバーグ監督/アメリカ/1997年

 

 ジュラシックパークの2・3作目って、1作目のなんとなく後日譚的な軽いノリで作られてる感じがしちゃうんだよね。1作目では琥珀の中の蚊とかカエルの遺伝子から恐竜を蘇らせて島に放ちパークを作ろうと試みたけど結局失敗に終わるっていうジュラシックパーク誕生の話がガッツリ描かれてるけど、2・3作目はその後恐竜が置き去りにされたヌブラル島とサイトBに一般人が紛れ込んだり恐竜を連れ出そうとしたりして事件が2回ぐらい起こるっていう、特に進展がない話だから、恐竜のテーマパークを主軸にした話なら1作目でほぼ完結している感じ。

 

 2作目はマルコムが主人公で、舞台はイスラ・ヌブラル島ではなく研究・生産拠点として恐竜を放し飼い(?)していたサイトBと呼ばれるソルナ島。1作目の事故以降ヌブラル島と同じく放置されていたが、倒産の危機だったハモンドの会社の甥が恐竜を捕まえてきてサンディエゴに建設予定だったパークでアトラクションにしようと計画。その探索のためにソルナ島に向かったサラとマルコムと勝手に着いてきてしまったマルコムの娘たち一行、そして武器や装甲車を揃えたハモンドの会社の武装兵たち。マルコム達が放置されていた恐竜たちの様子を見に行こうとしている間に武装兵たちはティラノを捕まえようと森の中を走り回る。

 

 1作目は史上初めて恐竜が現代社会に蘇ったワクワク感とか遺伝子工学の凄さとか、一方で恐竜を囲って飼いならすことの難しさとか恐怖とかが新鮮で面白いけど、2作目はただ島に行って恐竜に襲われて何もわからないまま帰ってくるというあまり身のない話。恐竜自体は迫力あったけど、結局は崖から落ちそうになったトラックの中でバタバタ暴れ回るのがドジっぽいというかギャグっぽいというか…スリリングな場面での恐竜の存在感があまりないというか…マルコムも学者のはずなのに理知的な感じのキャラじゃなくなってたし(笑)

 登場人物全員が全員別々の思惑で動いているのが人間の利己的な性質を表しているようである意味リアルだったのかな。

 

 見どころはサンディエゴのビル群に向かって吠えるティラノサウルスですね。かっこいい。