ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「ウェスト・サイド・ストーリー」感想

2022.03.06 TOHOシネマズ仙台 初回鑑賞

スティーヴン・スピルバーグ監督/アメリカ/2022年

 

 スピルバーグ監督がミュージカル映画を作るというので、どんなものかなとワクワクしながら観に行った。本作は原作があるのでストーリーについてはとりあえず置いておいて、演出について主に感想を書きたい。

 SF、アクション系の映画を多く手掛けてきたスピルバーグ監督だけあって、特にカメラワークの演出がスピード感がありとても良かった。衣装やダンスの華やかさに加え、音楽に合ったテンポのいい視点移動で曲にノリやすく、ただの体育館や街中さえ彩られた舞台に見えた。ラ・ラ・ランドの冒頭に通じる部分が多かったなと思う。また、キャスティングがとても良く、全員役に嵌っていた上に歌もダンスも上手く、よくもまあこれだけの人を集めたなと思った。楽曲は前時代的で個人的な好みではなかったものの、ダンスのシンクロ感など観ていて気持ちよく、好みによらず楽しめた。

 淡々と進むストーリーの裏で常に音楽が流れ、歌のシーンへの入りがとてもスムーズで、かといってメリハリもあり、緩急が綺麗についていた印象。ストーリーが比較的地味かつベタで古臭い展開なこともあり、下手な構成ではとても3時間という尺を観客を飽きさせずに持たせることはできなかっただろう。

 また、街の様子をとても丁寧に映していたので当時の歴史的背景に詳しくない私でもすんなり時代感を把握することができた。

 

 一方ストーリーに関して、これは今作には殆ど関係ないのだが、私自身がこの昔ながらのミュージカルのストーリーをこの映画を通じて初めて知ったのでここに感想を書いておくことにする。

 一言でいうと身も蓋もねーな、という感想。一目ぼれした主人公カップルは、対立した民族同士で普通なら恋人同士にはならない仲。それがきっかけで余計対立を深め、グループ同士のケンカに発展。片チームのリーダーが死んだことで復讐の連鎖になり、最終的に主人公の男も殺されてしまった。

 ・・・いや、誰にも感情移入できねーよ!!!www一目ぼれからのあの結末は無理があるだろ!!!と、現代人の感覚からすれば思いますよね。

 まあ歴史的な背景が大きい話だし、人種問題、貧困問題、労働問題など様々なことが裏で描かれてる話なんだろうけども。いがみ合って憎しみ合っても誰も幸せになれないんだよというのがこの話のメッセージなんでしょうけれどもね・・・