2021.12.30 TOHOシネマズ新宿 初回鑑賞
マシュー・ヴォーン監督/アメリカ・イギリス/2021年
キングスマンシリーズは一作も観たことがなく、面白かったらこれを機に過去作も観てみようかなと思い鑑賞。予告で、仕立屋を表の顔として持つ政府から独立した国際的なスパイ組織であるという程度の知識のみを知って観に行ったので、どのぐらいの時代の話なのか、誰が主人公なのか初めは全く分からず、てっきり息子のコンラッドがキングスマンになる話かと途中まで思っていた(笑)しかしストーリーとしては細かい歴史的な背景を理解せずとも分かるようになっていて、王道ともいえる展開だったのではないだろうか。味方サイドに紛れていた敵ボスも予想がつきやすかったし。
時代は第一次世界大戦前のヨーロッパ。小学校や中学校で習った世界史の内容は全て忘れ去ったので、ドイツ、イギリス、ロシアの争いだのの話が実際にあったことをモデルにしていたのかは分からないが、インターネットのない時代に各国の政府の内情を知るためにお偉方の使用人たちによるスパイ活動で世界中にネットワークを張り巡らせているのはとても面白く、女性たちの活躍がかっこよかった。特にオックスフォード公の両腕とも言えるポリーとショーラはここぞというときのお助け役という感じでとてもスカッとした。
悪役も少々クレイジーさが目立ったもののとても良く、剣術のアクションは見事だった。特にラスプーチンがオックスホード親子、ショーラと戦うシーンはバレエのような動きも取り入れたとても華やかでスピード感ある演出だったので見ごたえがあった。シリアスで手に汗握るシーンに軽快な音楽を当てることで見やすくもなっていたし、ラスプーチンのクレイジーな表情もなんだか笑いを誘った。