2021.11.03 TOHOシネマズ仙台 初回鑑賞
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督/アメリカ/2021年
原作小説は未読。長いので二作に分け、今作はpart1らしい。確かに1作にまとめるにはあまりにも尺が足りなそうなのでシリーズものにして正解。
ストーリーはかなり複雑だった。皇族たちがある惑星のスパイスをめぐって争っていて、その争いの裏で糸を引く特殊な力(声で相手を服従させる)を使える集団があり、ある一家の投手の息子は母親からその力を引き継いでいる・・・という背景設定は理解できた。
まだpart1なので完結しているわけではないが、ストーリー自体よりは世界観や映像美、音楽を楽しみたい作品だった。ストーリーをきちんと追いたい場合は小説を読めばいいのではないだろうか。
一言でいうならスターウォーズから派手さを取り除いた大人っぽいSFという感じで、正直かなり好みだった。ビークルや砂漠の街、衣装の作りこみがとても充実していて、地球外のどこか遠い惑星の話であるというSFの世界観を際立たせているのが良かった。音楽は多少重低音がしつこすぎるようにも感じたが、壮大な映像に負けていなかったので良かったと思う。