2022.04.06 TOHOシネマズ仙台 初回鑑賞
バットマンが出てくる映画は、一番古いダークナイトシリーズを昔観た限りで内容を覚えている訳でもなく、他は関係のあるシリーズとして2019年のジョーカーぐらいしか履修していないので、今回がほぼ初めてのバットマンシリーズといっても良い。昔ながらの古いヒーローものというイメージがあったので今まで観てこなかったが、予告を観てなんとなく壮大そうな雰囲気に惹かれ、鑑賞。
バットマンシリーズを観てきた人なら、今までの作品とのつながりなどから色々と感想や考察が出てくるのかもしれないが、特にバットマンのファンでない私からしても、一本のアメコミ・アクション映画としてその出来は素晴らしいものだったと思う。
ダークナイトの前時代的なイメージをいかに現代の時代感に合わせて内容、ビジュアルともにカッコよく魅せるか、という面であらゆる工夫がされていたような感じがした。アクションシーンの演出はCGと音響に力が入っており、アメリカ映画ならではの派手な爆発や洪水、それに合わせた全身に響くような重低音とスピード感のある音楽が臨場感を醸し出していてとても良かった。これは家で観るのとIMAXで観るので100倍ぐらい臨場感が変わるだろうな、という映画館の大画面、大音量を生かした演出だった。ひっくり返った車の中から見える、逆さまに炎の中を歩くバットマンの姿や、霧の中から飛び出してくるシーンなど、マスクとマントのシルエットを強調した演出がとてもカッコよかった。
ストーリーに関しては、最近のアメコミ映画あるあるで尺がとても長く、まるで海外ドラマをワンシーズン観た感覚だった。次々移り変わっていくネズミの容疑者を追っていく展開も無理なく目まぐるしさも少なくつながっていて、それも3時間という長尺のなせる業だなと思った。長くは感じたものの、全体としては話のスピード感があったので飽きはしなかった。
悪役はパッとしなかったが、リドラーという名前がジョーカーを思い起こさせ、また、最後刑務所で隣だった囚人はジョーカーだったのかな?という思わせぶりな笑い声が次を期待させた。
これを機にノーラン監督のバッドマンなども観てみようかな。