ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「レミニセンス」感想

2021.09.19 TOHOシネマズ仙台 初回鑑賞

リサ・ジョイ&ジョナサン・ノーラン監督/アメリカ/2021年

 

 思っていたのと違った、というのが観終わって直後の感想。ポスターのメインヴィジュアルや予告から、もっと”SFチックな”映像かと思っていたが、以外にも”近”未来の渋い話で、悪い意味ではないが地味さが目立った。

 背景はSFだが、ストーリーとしては恋愛サスペンス色が強かったと思う。過去の記憶を見せてくれる機械が登場し、一人の女性記憶をめぐって事件が起こる。機械を操るのはヒュー・ジャックマン演じる主人公ワッツで、彼が女性を助けようと躍起になる話。なのでストーリーの規模として、あくまで個人の範囲内を出ず、全体的にしんみりとした印象。

 設定としては面白く、特に自分の記憶を見ている最中に一人称目線と三人称目線が混ざっている様子が新鮮だった。また、温暖化で水に沈んだ都市や海の映像もとても綺麗で印象的だった。

 個人的には最後主人公の友人だけ年を取って、主人公は元の姿のまま記憶の機械に入っていたのが謎だった。ずっと寝ていると年を取らないんだろうか?