2024.10.26 初回鑑賞
ケリー・マーセル監督/アメリカ/2024年
面白かった!!マーベル作品としては久々な気がするヴェノム新作、過去2作の作風をしっかり引き継ぎつつシンプルで纏まりのいい作品だったと思う。尺もちょうど良かった!
ヌルっていう新たなラスボス的存在を初手で登場させて、話としては心機一転。無理にマーベルユニバースとつなげることもなく初心者にも割と優しい作品だったんじゃないかと。ヴェノムはかなりダークヒーロー的存在で、見た目もそれに即して悪役面だけど、そのヴェノムに対するヴィランがさらにグロい見た目をしていることでヴェノムがたちシンビオートがかっこよく見える構図。主人公をキモめの見た目にすると悪役をあらにキモい見た目にしなきゃいけないから大変だよね(笑)今どきのヴィランのビジュアルから比べるとダースベイダーなんて小動物みたいに可愛く見えるというもの…ヌルは最後にチラッと素顔が見えただけだけど、まあダースシディアスの重症化版ですね。
ヌルの手先がコーデックスを狙っていて、コーデックスはシンビオートと宿主の魂が一体化した時にしか現れないっていう設定がエディとヴェノムの相棒関係を密にしていてとても良かったです。片方でも死ねばコーデックば消えてなくなり、コーデックさえなければヌルの手先が地球上で暴れまわることもないという熱々な設定。リーサルプロテクターとしては自分たちが犠牲になる他ないよねって話で…結末はその時点で何となく分かっているわけなんだけど、これまでのエディとヴェノムの旅路を見ると戦いを見届けないとなっていう使命感に駆られるわけです。今回味方のシンジケートがたくさん出てきて共闘するシーンがあって本当にアツかった!!シンビオートを「美しい」って表現した博士、この共闘のためにあのセリフがあったんじゃないかと思える。いろんな色のシンビオートが出てきて、姿かたちも様々で、謎の寄生生物ってより人間味があってよかったです。博士の登場シーン、雷に打たれた過去が最後のほうにスーパーパワーとして伏線回収されるもんだと思ったけど、そんなには出てこなかったので次回以降彼女がメインになって物語が続くのかな?
自由の女神が見たいってのが死亡フラグになってしまったヴェノム、切なくてとても好きでした。以上。
サントラの選曲が良かったなー。Don't stop me nowにダンシングクイーン(EDMバージョン)。昨日ぐらいからたまたまQueenを通勤時に聴いてたから個人的にタイムリーだった(笑)。エンディングの映像もとても良かったです。いろんな動物に寄生して楽しんでるヴェノム…
エンドクレジット後の映像は何か意味があったのかなかったのか…ちゃんとゴキブリ生き残ってて草。