2024.12.05-2024.12.12
アメリカ/2021年
めちゃくちゃ面白かったんですけど…シーズン1,2共に初回鑑賞で1週間で一気見した後、吹き替え版でもう一周、そして字幕版でさらにもう1周しました(笑)リーグオブレジェンドっていうゲームの世界を基にしたアニメらしく、ゲームのほうはミリしらだったけど全然楽しめました。シーズン2はおそらくゲーム内の設定を色々引っ張ってきたんだろうなっていう煩雑さでストーリーとしては難解だったけど、キャラクターや演出がとにかく魅力的でした。そして音楽!!これは後で語りたいけど本当に良かった…
シーズン1はかなり纏まりよく収まってた感。地下都市出身のヴァイ・パウダーの姉妹がとある事件をきっかけにバラバラになり、数年後に再開。裕福な都市ピルトーヴァーと、ピルトーヴァーから独立を求める地下都市ゾウンとの対立に巻き込まれながら壮大な姉妹喧嘩を繰り広げるんだけど、「だいたい全部パウダーのせい」みたいな冒頭の展開も忘れさせるぐらいに変貌したジンクスのサイコパスっぷりが見どころ!地下でジンクスを探すヴァイとケイトリン、地下都市の支配を目論むシルコ一味、ピルトーヴァーで魔法を操るヘクステックを研究するジェイスとヴィクター、議員たち…いろんな視点を交互に映しながら話が進んでいく。複雑ではあるけど大まかにピルトーヴァーvsゾウンの対立構図があるからそんなに分かりにくくはない。
シーズン2は少し詰め込みすぎた感。1ではヴァイとジンクスの因縁をメインに描いていたけど2では主軸がピルトーヴァーとゾウンの戦いに移った感じで、より色々なキャラクターがゴチャゴチャと動き出す。ヘクスゲートとかワイルドルーンとか黒バラ団とか、おそらくゲーム内の設定なんだろうなってのがバババーっと出てきて、最後のほう少しついていけなかった。でもゲームやってたら胸アツだろうな~~。武器とか。てかラスボス結局ヴィクターかよ的な。シーズン1からはそんな役どころになるとは思いませんでした。
全体的な演出としてはスパイダーバース的なオシャレさがあり、キャラクターの表情やライティングなんかも凄く繊細で丁寧な作りだなと感じた。ところどころに入るコミック調の2Dアニメーションと音楽のコンビネーションが最高にかっこいい!!特にシーズン1の最後のほうのエコーvsジンクスが痺れました。サイバーパンクの世界観と過激なアクションの組み合わせがセンスの塊で何度も観たくなる。パルクールやスケボーのようなストリートの文化を世界観に上手に埋め込んだ感じが良かった。
ロマンスシーンについては、これはもう完全に個々人の好き嫌いの問題だと思うので、以下個人的な趣味になるけど、ヴァイとケイトリン最高でございました。ありがとうございました。この二人はゲームでも相棒の設定だとか。萌えます。いや、燃えます(物理)キャラクターみんな魅力的で、個人的には特にエコーとセヴィカ姐さんが好きでした。
でねー、もう音楽が最高すぎました。様々なアーティストが書き下ろしたとは思えないほど統一された世界観が保たれているにも関わらず、1曲1曲は個性的で、ロックからヒップホップからポップスまでシーンに合わせて使い分けられている。いつも思うんだけど、こういう劇中歌を書き下ろす人って天才だと思うんだよねー…(主題歌じゃなく)劇中歌であるからして、映像やセリフ、ストーリーを妨げることがない程度の絶妙なキャッチーさが必要じゃん。ボーカルが乗らないパートが多くなってたりね。かつその作品の世界観に合わせつつ自分のアートとしてのオリジナリティも出すみたいな。天才すぎる。もうシーズン2観終わった後からひたすらSpotifyでサントラ聴いてる。