ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「ザ・フラッシュ」感想

2023.06.17 初回鑑賞

アンディ・ムスキエティ監督/アメリカ/2023年

 

 カッコよかった!特にスーパーガールが!っていうかホントにDCの映画、カッコよさが際立ってる。マーベルの演出もすごいけど、DCのセンスの良さは秀逸だと思う。とか言ってみたけどDCはジャスティス・リーグバットマンvsスーパーマンも何もかも未履修。昔ダークナイトを見て以来、暗い作風に何となく踏み込みづらくてちゃんと観てるのはアクアマン、ワンダーウーマン、シャザム、ザ・バットマンなどの極々最近の作品一部だけ。フラッシュはスーパーガールのビジュアルをtwitterで見かけて一目惚れしたので気になってた。

 

 内容はそんなに印象的じゃなかった。流行りのマルチバースもので、フラッシュが光速を超えて過去に戻って亡くなった母親を救ったらバルチバースの分岐が起きて…っていう割と最近マーベルなんかでよく見かけるような世界観。うーん、普通に面白いから馬鹿の一つ覚えとは言わないけど、スパイダーマンやドクターストレンジ、ロキからのエブエブからのフラッシュって流れで少し飽きてきたかな。そろそろ新しい何かが欲しい。

 どの作品でも同じ人物が複数出てきたりっていうシチュエーションは多々あったけど今回も例にもれずそのパターンで(まあそれがマルチバースってことなんだけど)。自分が光速を超えられることを知ったフラッシュイ=バリーが過去を修正し、現在に戻ろうとしたら失敗して別の時間軸の自分と遭遇。しかもその時間軸の自分はパワーを手に入れる寸前。学生バリーは無事パワーを手に入れるがその時に大人のバリーは事故って力を失ってしまう。一方でフラッシュが過去を変えたことで、居るはずのスーパーマンが居なかったりバットマンが別人になっていたりと変化も起きていた。そんな中スーパーマンを探しに来たクリプトン人のヴィランの襲撃。2人のフラッシュはバッドマンと、ロシアにとらわれていたスーパーガールと一緒にクリプトン人を倒しに向かうが、バットマンとスーパーガールは倒されてしまい、何度も過去に戻って二人を助け勝利を手にしようとするが…っていう、マルチバースあるあるなストーリー。ワンダーウーマン1984の時もそうだったけど、結局望みが叶わず切ないエンドっていうのは結構好き。

 良かったのは笑いどころがかなり多くてアメコミらしいテイストだった点。バットマンのスーツをフラッシュのに作り替えてたところとか、声を上げて笑いたくなりました。あとは昔のバットマンの再登場とか、オールドファンには嬉しい内容だったらしい(?)そこら辺は過去作を観ていないからわからん。

 

 DCのアクションは本当にカッコよさが際立ってる。ザ・バットマンを観たときも思ったけど、バットマンのシルエットの使い方だったり冒頭の犬と赤ちゃんの救出劇だったり。ここぞという見せ場だけじゃなくて細かいシーンで丁寧なカッコよさというかお洒落さを演出するので全体としてバランスが良くて見ごたえがあるなと感じた。

 音楽はかなり高音が耳につく感じのものが多くて、「高速」を表現してるのかなと思ったり。やっぱりIMAX音響は至高。

 

 で、サッシャ・カジェね…ホントにイケメン過ぎた…スタイルも抜群だし、黒のショートヘアで硬派な役作りがめちゃくちゃ刺さりました。もはや彼女のために観に行ったようなものだったので、とても満足。あとは1人2役演じていたエズラミラーは見事だった。エズラミラーといえばファンタビの少し情けない感じの印象が強かったんだけど、アクションはバリバリにカッコよかった。っていうかフラッシュをエズラミラーが演じているとは今作の予告を見るまで知りませんでした。確かドラマ版は違ったような…??