ただの映画日記

備忘録として映画の感想文を書いているだけ。

「ハンコック」感想

2023.02.11 初回鑑賞

ピーター・バーグ監督/アメリカ/2008年

 

 初見でした。何も考えずに観れば文句なしに面白いね。中学生ぐらいの頃こういうぶっ飛びアクション系のヒーロー映画大好きだったからその頃に観ればすごく楽しんでいたと思う。大人が観ると色々気になるところがあるけどウィル・スミスは純粋にカッコいいので良とおもいます。

 

 前半と後半のちぐはぐ加減がひたすら気になった。前半、ヒーローだけどクズな男ハンコックがヒーロー行為ついでに街を破壊しまくるのを迷惑がった住民や警察に咎められ、刑務所で更生する話はコミカルなテイストだった。と思ったら後半突然もう一人のスーパーパワーの持ち主が現れしかもハンコックの元嫁で、二人が近づくほどお互いパワーを失うとかいう重大設定をぶち込んできて話が一気にシリアス展開に。結局ハンコックに救われたレイという会社員の男性はハンコックとメアリーを繋ぐための役だったんだなと後になればわかるけど、メアリーの伏線が少なすぎて(少なくとも一度観ただけでは)唐突感が凄かった。ああ、そういう展開に持っていっちゃう?みたいな。ぶっ飛んでたね。話も車も人も。

 ただハンコックとメアリー含め、パワーを持つ種族の話を掘り下げたらかなり面白そうな設定だなと思った。彼らは人類の砦として何千年も前から生きていて、要は夫婦的な関係で愛し合うもの同士もできたけどカップルは近づきすぎるとパワーを失ってしまう。それは人間と同じように愛する者同士で生活を送れるようにするため。そしてパワーを失う瞬間を狙っていつも敵が襲ってきて、ハンコックとメアリー以外のカップルは皆死んでしまったらしい。そのあたりをもっと詳しく!って感じだね、個人的には。なんか少しエターナルズ感ある。ハンコックのほうが先だけど。うーん、一応2も観てみようかな。

 

 暴れまわるウィル・スミスはとてもかっこよかったんだけど、どうやって飛んでいるのか原理がとても気になった。スーパーマンなんだから原理なんて考えるほうが野暮、って感じだけど、アイアンマンとかスパイダーマンとかエージェントジョンソンとか見てると何かしら説明が欲しくなるな…(笑)